資金力がない創業期だからこそ、ホームページ/ウェブサイト制作が必要
▷ 事業のための必須で最強のツールは早く立ち上げることが重要
お客様や取引先は、あなたと会った後、まずはホームページ/ウェブサイトがあるかチェックします。そして、商品やサービスなど事業の内容や、経営している人はどんな人かなど確認します。
金融機関や取引先は、口座開設や融資、取引開始に際してホームページ/ウェブサイトは当然チェックして信用度を測っています。金融機関や公的機関、大手企業など、融資や取引開始の際の審査は書面を作って上司や決裁者にお伺いをたてる「稟議」でおこなわれます。ホームページ/ウェブサイトがあればこの書類作成作業はとても楽で正確なものとなるので、好感が持たれ有利です。
ホームページ/ウェブサイトがないということは看板なしで店を構えるようなもので、あなたの事業の本気度を疑われ、信用、信頼を得ることは難しくなります。つまり、ビジネスチャンスを失うことにもつながります。
▷ ホームページ/ウェブサイトは開業前に最低限でも立ち上げよう
開業に向けての関係先への挨拶回りには新事業の名刺が必須です。このほか挨拶状やオープン告知のチラシが必要な事業もあります。それらの紙媒体に記載出来る情報量は限られているのでホームページ/ウェブサイトのURLを記載するのが常識です。これらの制作に間に合うよう、最低限でも良いのでホームページ/ウェブサイトを制作しておきましょう。
また、新しく取得したホームページ/ウェブサイトのドメインは検索で上位に上がりにくいので、なるべく早くドメインを取得して公開したいものです。これは、検索エンジンが「エイジングフィルタ」といって、ドメインができてからどれくらいの期間が経過しているかを判別し、取りたてほやほやの若いドメインほど、低い評価をするように働くからです。
▷ メールアドレスは「Gmail」などのフリーメールを使わないで
事業用のメールアドレスは、ホームページ/ウェブサイトを作成する際に 取得した×××.co.jp や ×××.jp などあなたの事業ドメインのアドレスを使うのが常識です。名刺などへのメールアドレス表記が×××@gmail.com や×××@hotmail.comなどのフリーメールを使っていると、情報リテラシーやセキュリティに対する意識が低いと思われ、信用をなくします。
フリーメールは無料なので運営者に都合の良い諸規約をあなたは無条件で承諾することになり、トラブルがあってもなすすべがありません。送ったはずのメールやデータが消滅することもあり、また個人情報が広告ビジネスに利用され、これが漏洩することもあります。極端な場合、すべてのメールが消えても諦めるしかありません。
特に、Gmail は令和6年6月よりポリシーを改め、受信するメールを厳しく選別するようになりました。その結果、重要なメールが迷惑メールで処理されたり、発信者側に連絡無く削除されたりする例がとても多くなっています。事業でGmailを利用するのは今すぐ止めましょう。
SNSや「HOT PEPPER」などはホームページ/ウェブサイト代わりにならない
▷ SNSのデメリットを知っておこう
「Instagram」や「Facebook」などのSNSは時間の経過とともに情報が流れて行きます。お客様が見つけたあなたの良いサービスや商品も一度閉じたらなかなか見つけられません。検索で見つけたわけではないので履歴も辿れないということになります。要はお客様が欲しい情報に一発で辿り着けないという大きなデメリットがあります。
SNSで関心をもっていただき、そこからのリンクであなたの強力なホームページ/ウェブサイトに誘導するのがマーケティングの基本です。
▷ 「ホットペッパー」など仲介媒体のデメリットとは
美容室やサロン、飲食店などは「ホットペッパー」などのツールだけで集客しているところが多いのですが、掲載されている競合先と新規顧客の奪い合いとなります。契約事業者の多くは値下げやクーポンの値引き率で勝負することになり、毎月の高額の利用料に見合った利益をあげられないで苦戦されている事業者も少なからずおられます。
また、全店が同じテンプレートによって作るページになっていて、十分なスペースがありませんので、店舗や経営者の魅力を十分に伝えることができません。結果として、魅力的なところほど相対的に不利となります。
さらに、集客はリアルとネットを融合させて考える事が当たり前ですが、チラシなどから「ホットペッパー」のページにリンクさせた場合、お客様はついでに他店の情報も見てしまうので顧客を取られるなどのリスクもあります。
ホームページ/ウェブサイトの制作はどこに頼めばよいか
▷ こんなところへの制作依頼は要注意
電話やメールでのホームページ/ウェブサイト制作セールスは多くが詐欺か、詐欺まがいです。特に大阪や東京の業者は要注意です。
手口としては、毎月1万円~3万円で支払期間が5年以上と長い分割払いを提案してきます。よく計算してみればとても高額ですが、出来の良い高品質なサンプルを見せられ、目先の負担が小さいので心が動きます。
分割払いなのであなたの思うホームページ/ウェブサイトができなかったら支払をやめればよいと思われますか?
実際はそういう訳にはいきません。信販会社を仲介させた場合は、ホームページ/ウェブサイトがまったく出来なくても最後まで信販会社に支払う義務があります。ホームページ/ウェブサイトができないまま、連絡がつかなかったり、業者が行方不明になったりという例が少なからずあります。
初期の制作料金は安いが、完成後の保守料金が必須という契約も要注意。僅か月9千円でも5年間公開していれば54万円になります。保守が必要な期間は一般的には完成後長くても3ヶ月程度です。
ホームページ/ウェブサイト制作が専門でない親しい友人や知人にお願いするのも危険です。いつまで経っても完成しない場合や、意に添わないものができそうなことに気づいても断りづらく、制作途中や完成後に他の事業者にリニューアルをお願いするのもためらわれます。
素人の自分が制作というのは最悪です。創業時、あなたがすべきことは山のようにあります。プロに任せましょう。
▷ 会社組織とフリーランスの違いは
大きく会社組織とフリーランスとに分類できますが一概にどちらが良いかとは言い切れません。両者の一般的なメリット、デメリットは次の通りです。
会社組織のメリットは何といっても安全性です。会社の場合は複数のプロが在籍し、提携のウェブデザイナーやプログラマーを持っているのが普通です。これにより、個人の病気・事故や仕事が急に増えた場合にも柔軟に対応可能です。
また、会社は法務局に登記され、本店所在地や代表者の身元なども公開されているので、実在が保証されています。信頼できる相手か、ある程度の調査もできます。
このほか、打合せも会社の会議室など環境がよいところで、しっかりと行われることが期待でき、制作会社によってはSEO対策やWeb広告の運用など、Web施策について全体的なサポートもできるなどのメリットがあります。
会社組織のデメリットは、事務所を構え、正社員を雇用しているなど固定費がかなりかかっているので、この分制作料金がフリーランスより高めになることです。特に、ホームページ/ウェブサイト受注のための営業を抱えている会社ではその分割高料金となります。
フリーランスのメリットは会社組織に比べて人件費や営業経費などの固定費が少ないので、比較的料金が安いことです。
一方、フリーランスの最大のデメリットは、病気やけがなどの不測の事態で仕事が止まるリスクがあることです。また、一人で制作するので繁忙期は制作が遅れたり、精度が下がったりしがちです。さらに、万遍なく幅広い知識とスキルを持っているフリーランスはまれで、自分の得意な制作方法を勧める傾向があります。
自宅が仕事場というのがほとんどで、打合せ場所がカフェなど十分な環境でないこともデメリットといえます。
▷ 業者タイプと特徴を知っておこう
ホームページ/ウェブサイト制作業者は成り立ちから、大きく「デザイン系」「印刷業界系」「技術系」「コンサル系」に分類することができます。
デザイン系は、美術系の学校出身者やデザイン・イラスト好きが仕切るデザイン重視の業者で、斬新なデザインや見て楽しい凝ったデザインが得意です。また、動くデザイン「アニメーション」を好んだりします。
印刷業界は近年印刷の仕事が大きく減ったので、多くの印刷会社がホームページ/ウェブサイト制作部門に進出しています。社員が多く、営業もしっかりしているのが特長ですが、料金は高めです。チラシなどの印刷物も一緒に頼めるのがメリットといえます。
技術系は、ITが得意なプログラマーなどが中心の業者です。データベースを使ったり、複雑な機能を組み込んだりすることが可能です。
コンサル系は、経営コンサルタントが仕切る、「ホームページ/ウェブサイトでいかに顧客を獲得するか」を最も重視する業者で、SEO、MEOや広告宣伝などマーケティングに強いのが特徴です。
★当社は数少ないコンサルタント系ですが、デザイナーも高い能力と経験・実績を有しています。チラシやリーフレット、パンフレットなど紙媒体も扱っていますので創業者・起業者に必要な広告宣伝物がワンストップですべて揃います。
ホームページの制作方法
▷ 大きく3つのパターンがある
ホームページの制作方法は大きく3つのパターンがあります。最も基本的なものは「HTML」と「CSS」を用いた方法です。ウェブサイトをブラウザに表示させるプログラミング言語で直接サイトを記述してサーバ上に配置します。
次に、「WordPress」に代表される「CMS」(Content Management System)と言われる方法があります。サーバー上にデータベースを置き、管理画面から操作できます。一人でも複数の担当者でもサイトの管理運用が可能なので、比較的大きな組織ではよく利用されています。
もう一つは、「STUDIO」や「Wix」などプログラムを全く意識せずにサイトが作成できる「ノーコード」方式があります。クラウド上のサービス・アプリケーションサービス「SaaS(サース)」を利用するためサーバを用意する必要がありません。
▷ HTMLベース
自由なカスタマイズが可能なため、独自性の高いサイトを作ることができます。また、サイトの読み込みが速く、SEOにも有利です。さらに、セキュリティ面でのリスクが少なく、ハッキングなどの被害を受ける可能性は低いです。ただし、「HTML」と「CSS」のプログラミング知識が必要となります。当社ではこの方法でホームページ/ウェブサイトを制作しています。
▷ CMSベース
CMS、特に「WordPress」はテンプレートが豊富で初心者でも簡単にウェブサイトが制作できます。さらに、管理画面からサイト内の文章を更新するなど、手軽に修正ができます。
ただし、サイト閲覧者が表示要求するたびにサーバ上でプログラムを走らせる仕組みから、サイトの表示に時間がかかることがあります。そのため、高速なサーバを高い料金で契約する必要がある場合もあります。
さらに、WordPressは世界中で使われているため、ハッカーに狙われることが多いです。そのため適切なセキュリティ対策が必要で、頻繁にバージョンアップがあり、これに対応する手間がかかります。このほか、テンプレートを少しでもカスタマイズしようとすると、プログラム言語「PHP」の深い理解が必要で、その技術を持つプログラマーしか対応できません。
▷ ノーコード
ノーコードツールは、グラフィックソフトを使うような感覚でデザイン性の高いホームページを作成することができます。コーディングのスキルがなくてもホームページ制作が可能なため、初心者でも手軽に作れるのがメリットです。一部のツールでは、HTMLの基礎知識があるとさらに細かなカスタマイズも可能ですが、必須ではありません。
ただし、これらのツールはクラウドサービスなので、ホームページが公開されている間は毎月利用料が発生します。無料版もありますが、使用できるテンプレートの数が限られていたり、独自ドメインが使えなかったり、広告が表示されたりといった制限があり、ビジネス用途には向きません。また、細かなデザイン変更ができないツールもあるため、利用前には各ツールの特性をよく確認することが重要です。
これらの方法の選択は、事業の規模や予算、運営に関わるスタッフの技術レベル、サイトの目的などによって異なります。それぞれの特性を理解し、自社に最適な方法を選択することが大切です。